鴻巣?練り物
種類:練り物
制作地:
現制作者:
比較的最近入手した練り物のだるま抱き招き猫。前所有者の丁寧な裏書きシールが貼ってある。底にも鴻巣?とある。おそらく鴻巣の練り物で間違いないだろう。購入がH14(2002)とあるので20年以上前になる。平は平田さんのところで購入したのか?制作年自体はかなり古そうだ。
だるま抱きの招き猫はよくあるモチーフである。丁寧に作られた作品である。だるまの顔が大きく凹んでいるのが大きな特徴である。 越谷の鈴幸にもだるま抱きがあるが構図は異なる。もしかすると昔の作品なのか?鴻巣でもかつては練り物が盛んに制作されていたが、はっきり鴻巣と分かるだるま抱きの招き猫は見たことがない。
鴻巣練り物の招き猫は多く残されているが比較的最近のもの以外はなかなか制作者を特定するのは難しい。
越谷の鈴幸でも小物のだるま抱き招き猫を制作している。
かつて蒐集家の泉孝次(酔玩洞)が各地の郷土玩具をモチーフにして多くの土鈴を制作したがその中に1点は似ている。もしかして酔玩洞製の元になったものだろうか?
鴻巣練り物と思われるだるま抱き招き猫 | |
小さいが丁寧に作られている | 挙げている左手は分離している |
首玉は朱と金の二重 | 尻尾ははっきりしない |
白猫に見えるが、ぼかしで淡く黒と朱が入った三毛猫 左手挙げで手は身体から分離している 右手でだるまを抱える 高さ49mm×横47mm×奥行32mm 裏のシールは旧所有者による覚え書き 読み解くと 鴻巣? 価格 作品名 購入年月 購入場所 平は平田郷土玩具店か? |
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凹んだだるまの顔面が特徴的 猫の顔も丁寧に彩色されている 猫の顔に痛みがあるのが残念だが、 なかなか精悍な顔つきの猫である |
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参考 平田(1996)には京都周辺ではかわいい土製や練り物の小物の猫が制作されていると掲載されている 360〜362は練り物と記載がある 361は明らかに鈴幸製と同じである 左の360は上の鴻巣?とはだるまの位置は逆であるが、だるまの描き方が似ており、猫の目も似ている サイズも比較的近いが猫の模様の描き方は異なる はたして同じところで制作されたのだろうか?はたしてどこで制作されたのだろうか? |
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参考 酔玩洞のだるま抱き招き猫 |
参考文献
全国郷土玩具ガイド2(畑野栄三、1992 婦女界出版社)
おもちゃ通信200号(平田嘉一、1996 全国郷土玩具友の会近畿支部)