中条土人形       

中条土人形
 種類:土人形
 制作地:新潟県北蒲原郡中条町(合併により現・胎内市)   ※胎内市の中に「中条」の住居表示は残る
 現制作者:廃絶

 中条土人形は新潟県北蒲原郡中条町(現在は合併により胎内市)で制作されていた土人形。明治22年(1889)に町村制施行により中条村の区域が北蒲原郡中条町として発足。中条町は2005年に黒川村と合併して胎内市となった。

Googleマップより現胎内市中条


 日本の土人形(俵有作、1978)の中で牧野玩太郎は「すでに廃絶し作者すら不明のものに、乙次(おとじ)、横堀、新発田、柏崎などがあり、名前は残っていてもほとんど製品もない。新潟のものは終焉が遅かったにしては、残された記録は極めて少ない。」と記している。
 また、「市報とおかまちお知らせ版」に十日町博物館で開催された「日本の郷土玩具展」のお知らせが掲載されている。川口栄三監修で新潟県の郷土玩具の一覧表が掲載されており、その中に中条人形が見られる。

「市報 とおかまちお知らせ版」第72号(1981)より


 中条土人形に関しては中条のどこで、いつごろだれが制作していたかはまったく詳細がわからない。招き猫に関してはこの独特の風貌の招き猫が知られているが、それ以外にどのような土人形が制作されていたかも不明である。
 情報をお持ちの方はお知らせ願えるとありがたいです。


中条土人形
中条土人形以外にも、新潟土人形など
赤(朱)と黒を基調にした人形は
新潟地方の土人形によく見られる
三条人形や今町人形も色数は少し増えるが、
やはり赤と黒を基調としている
型がゆがんでいるわけではないが、
左右対称でない大胆ないびつの彩色は
この招き猫のいちばんの特徴である
目と鈴に金?が使われている

左 高さ9cm

下左 この招き猫も同じ型と思われる大胆な彩色は共通している
下右 座り猫 この絵しかないので
どのような彩色がなされているのか詳細はわからない 
横幅は招き猫の高さとほぼ同じ程度のようである
荒川・板東(1999)より
鈴木(1988覆刻)より 






参考文献
招き猫尽くし (荒川千尋・板東寛司、1999 私家版)
日本郷土玩具 東の部(武井武雄、1930 地平社書房)
郷土玩具図説第七巻(鈴木常雄、1988覆刻 村田書店)
全国郷土玩具ガイド1(畑野栄三、1992 婦女界出版社)
おもちゃ通信200号(平田嘉一、1996 全国郷土玩具友の会近畿支部)
日本の土人形(俵有作、1978 文化出版局)
全国郷土人形図鑑(足立孔、1982 光芸出版)
日本郷土玩具事典(西沢笛畝、1964 岩崎美術社)
市報 とおかまち お知らせ版(昭和56年10月25日号 第72号) 十日町市役所
中部日本の土玩思慕(富田一二、1931 私家版)