暫定版
木彫人形
種類:木彫人形
制作地:栃木県
現制作者:
日光といえば東照宮。東照宮といえば陽明門、そして眠り猫と三猿。この眠り猫と三猿はよくお土産品のモチーフとなっている。眠り猫や三猿は各地の郷土人形の素材ともなっている。
徳川家康は駿府城で亡くなった後、久能山の東照社(久能山東照寺)を創建し遺体を祀った(1616)。日光東照宮は家康の一周忌(1617)に造営され遷座が行われて本宮となった。
日光の土産物に日光彫の木彫品がある。ここで扱う以前から気になっている木彫の眠り猫は一刀彫の眠り猫である。どちらかというと民芸品で郷土玩具の範疇からは少し外れるかもしれないが図鑑でとりあげることにした。眠り猫自体はいろいろな地方で主に土人形として制作されているがすべて日光東照宮の眠り猫が元となっているようで牡丹の花があしらわれていることが多い。ここでは木彫の眠り猫にこだわって扱いたい。
我が家には現在2体の木彫の小さな眠り猫がいる。1体は60年ほど前に修学旅行で購入したもので当時150円だった。これは小学生のお土産の価格としては菓子パン10円、郵便封書料金10円の時代に破格の値段であった。現在でも木彫の眠り猫は制作販売されている。しかし下の「眠り猫1」の画像を見てほしい。なかなか精悍で伝左甚五郎作の本来の眠り猫に近いフォルムをしている。しゅっとした細い引き締まった顔で体型もスマートである。ただ一刀彫作品として仕方がないのだろうが伏せた寝姿になっている。最近の木彫の眠り猫は栄養状態もいいのか、顔も丸く身体もふくよかになってしまった。
再度同じようなものを購入したいと思ってかなり前に日光を訪問したことがあった。しかしどこの店の、どの猫も栄養状態が良かった。やっと見つけたのが2体目の「木彫の眠り猫2」であった。
実物の眠り猫は寝てはいるが少し前足で上半身を浮かしたような状態になっている。木彫の眠り猫は製作上ペタッと地面に張り付いたような形状になっている。これは土人形などの眠り猫でも同様である。制作するうえで仕方がないことなのだろう。
なお、郷土人形、特に土人形の場合、牡丹が付きもののようで後ろ足のあたりに立体的な牡丹が付いた猫が多い。
| 木彫の眠り猫1 | |
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| あごを床に付けている | しっぽを前に巻く |
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| 香箱座りのような座り方 | 耳がしっかり立っている |
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東照宮の眠り猫に近いすっきりした顔立ちである 木彫なので伏せた座り方になってしまい、 東照宮の猫のように前足を少し立てた座り方ではない 色合いは経年変化ではなく最初からの色である いわゆる一刀彫の眠り猫である 猫の彩色がないのでフォルムですべてが決まってしまう 小品ながらいまだにこれを上回る眠り猫には出会っていない 高さ19mm×横52mm×奥行34mm |
| 底面に彫刻はなし | |
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| 小さいながらも精悍な顔つき | やはりいつでも起き上がれる臨戦態勢の姿勢に思える |
| 木彫の眠り猫2 | |
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おそらく2000年前後に「眠り猫1」と 同じような猫を探しに行って購入した眠り猫 いろいろ探したが「眠り猫1」のような作品は ついに見つけられなかった そのなかでも比較的すっきりした顔立ちなので購入した 「眠り猫1」より少し栄養がついた体型になっているが、 他で販売されていたものは さらにふくよかな体型であったので購入をためらった 高さ30mm×横63mm×奥行40mm |
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| 二体の顔の比較 | |
| 眠り猫1 | 眠り猫2 |
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| 鼻周りはやはり「眠り猫1」の方が丁寧な彫りになっている | 一刀彫の猫としては「眠り猫2」もザクっとした彫で面白い |
| 日光東照宮の絵馬 |
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| 日光東照宮の「眠り猫絵馬」 「眠り猫2」を入手しに行ったときに、東照宮で授与されたもの 牡丹の花に囲まれている 絵なので実際の眠り猫の姿勢に近い 現在の絵馬も同じデザインだが右上の「御神木」は「招福」の焼き印になっている かわいい猫の絵馬がある「おめでたスポット」vol.4【栃木・日光東照宮】 Domani(小学館Domani(ドマーニ)公式ウェブサイト) 高さ95mm×横162mm×奥行(厚さ)14mm |
| 日光名物祢りようかん | |||
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| 竹皮に包んだ羊羹 明治元年創業の「ひしや(菱屋)」の練り羊羹は眠り猫が商標として使われている 羊羹は店頭の棚に1つずつ並べて置いてあるが、製造本数が少ないのですぐ売り切れになってしまう これも「眠り猫2」を探しに行ったときに購入したもの 一時店主の体調などにより8年余りにわたって休業していたようだが、現在は営業を再開している |
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きたかんナビ 国宝「眠り猫」取り外し 日光東照宮
国宝「眠り猫」取り外し
日光東照宮 下野新聞チャンネル
「眠り猫」再び”熟睡” きたかんナビ
世界遺産・日光東照宮に真夏のミステリー?なぜ「眠り猫」は再び目を閉じてしまったのか 産経新聞
参考文献
全国郷土玩具ガイド2(畑野栄三、1992 婦女界出版社)
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