2024年1月18日
東京の瑞穂町にある圓福寺で毎年1月18日の初観音の日にだるま市が開催されている。このことを昨年初めて知った。瑞穂町といえば現在残っている多摩張り子制作の中心的場所である。だるま市として出店するのも町内で生産している生産者だけで深大寺などに比べると規模ははるかに小さいが多摩張り子だけを見ることができるのでありがたい。会田家、根岸家、内野家、山崎家と猫を制作する張り子屋が並ぶ。地元密着で多摩張り子が凝縮されている。
今回初めて見学に出かけた。 圓福寺は青梅街道と狭山丘陵通りに間の箱根ヶ崎交差点に近いところにある。寺の駐車場も開放しており、青梅街道向かいにも広い駐車場があるので駐車に困ることはない
圓福寺は臨済宗建長寺はの寺で山号は北小山(ほっこさん)、寺号は圓福寺。天正元年(1573)開山創建された。大きなだるま市もあるが、地元密着のこのようなだるま市もまだ各地に残っている。
少し離れた観音堂の近くに2軒店が出ている。根岸さんと内野さんの店だ。
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山﨑さんの屋号 | 初めて見た根岸さんの屋号 | 観音堂では読経をしていた |
だるま市に出店している張り子屋はこの4軒だけであった。もう1軒の山崎家は出店していなかった。
今回初めて根岸さんの屋号を知った。山に子を組み合わせた「やまね」(たぶん)。
山﨑さんは山に武を組み合わせた「やまたけ」(たぶん)。多摩張り子に関しては現在編集中であるが山﨑さんの2代目山﨑トキさんの名も見られる。ある資料によれば初代は鳥之介のようだが、別の資料では山﨑平八の分家で平八から技術を学んだがすでにダルマ作りをやめてしまった方から製作技術を習得したのが山﨑武一であるという。この武一→トキ→美代子というのが山﨑トキ家の流れのようである。屋号の「武」は武一の武の可能性がある。深大寺にも出店しているので今度聞いてみよう。
ちなみに根岸さんの屋号の山は制作を習った「山崎百之助」が関係する可能性がある。詳細はまた多摩張り子のページで触れる予定だ。
今日は3体連れて帰った | |
内野さんの左手挙げ招き猫 | |
山﨑さんの小型招き猫 |
今回は帰りを急いだので地元の野菜を販売や境内の様子を見学したりということができなかった。来年天気がよければまた出かけていそうな気がする。