加州猫寺調査隊 その20
加州猫寺こと龍昌寺の調査はこのところ滞っている。そろそろ打開策を練らなければならない。そこで今回は中興の祖「越野政吉」に迫るべく、かつて調べた資料をもう一度調べ直すことから始まった。
手がかりは
①時代は大正から昭和の初め。
②立候補していないのに選挙で得票が入った
③湯乃花白山湯 合名会社白山商館代表社員
①まずは会社録をあたる。以前見てはいるがまだ手を付けていないものもある。
②当時の新聞を捜した。しかし得票数について載っているだけで、候補者については特に解説はなかった。
問題になった金沢市の衆議院議員選挙 前日号外が出たようだが得票数が 掲載されているだけで 特に立候補者のことについては 載っていない。 当選 中橋徳太郎 1275票(点) 次点 横井伊佐美 736票 横山章 3票 篠原譲吉 2票 越野政吉2票 西永公平 1票 無効 7票 |
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大正5年12月20日 北国新聞 |
期待した新聞記事であったが、残念ながらさしたる成果はなかった。大正5年の衆議院議員選挙といえば普通選挙は実施されておらず、投票者はけっこうな高額納税者であったはずだ。越野政吉に得票があったからといって、高額納税者とは限らないが、それなりに事業で成功を収めたということは間違いないのではないだろうか。
③最後は今回初めて試みることで当時慰霊碑に関わったり、選挙で得票するなどということから勤め先(あるいは代表人)である白山商会の新聞広告があるのではないかということで捜してみた。
猫寺法要があったのは大正10年7月9日。まずはその月の新聞からスタート。
すぐにそれらしき広告を発見。おそらく間違いないだろう。同じ図案で何回か繰り返し掲載されている。安江町は今も存在する。昔の町内地図が見つかれば場所も特定できるかもしれない。それを手がかりに越野政吉を捜せないか?
大正10年7月2日 | 大正10年7月23日 |
いずれも北国新聞 | |
白山商館 住所金沢市安江町 電話 893番 |