2001年招き猫寺「海雲寺」+「高崎達磨市」ぶらぶら旅
2001年1月6日
海雲寺本堂 | 庭のロウバイ |
私の正月の定番行事として高崎の達磨市があります。1月6・7日に行われる少林山達磨寺の「だるま市」を見ながら、近くの八幡宮やちょっと足をのばして海雲寺をぶらぶらするのです。
昨年は行き損なったので、2年ぶりの散策です。夜の達磨市に向け1月6日に出発しました。出かけた時刻が遅かったので、海雲寺に到着した時はかなり日も西に傾いたころでした。
そんな招き猫で最近有名になってきた海雲寺は張り子の招き猫と達磨で有名な高崎からちょっと安中方面に行った磯部温泉の近くにあります。磯部温泉から碓氷川を渡る鉱泉橋の欄干には招き猫の木型で作られた招き猫がお迎えしてくれます。今年はなぜか猫の向きがちょっと変わっていました。3年前の写真を見ると、台座が少し浮いているので固定しなおしたとき向きが変わったものと思われます。
急坂を国道方向に登っていくと、招福観音入り口の案内板が目に入ってきます。山門で出迎える招き猫に挨拶をし、歩いていくと本堂と「招福堂」が見えてきます。
橋の欄干に置かれている、 木型を利用した招き猫。 背中には「産業繁栄」の文字が 書かれている。 1998年撮影 |
今年は招き猫の向きが 変わっていた。 2001年撮影 |
海雲寺入り口の案内板 | 山門 自動車は山門の 右側から入れる |
山門で出迎える コンクリート製招き猫 かなり年季が入っている。 |
招福堂の右の柱には「厄除開運招福観世音」とかなり薄くなった文字が読みとれます。
海雲寺は正式には江月山海雲寺で世田谷の招き猫で有名な豪徳寺からの分身の観音様が祀られているということです。「なるほど!」と招き猫との関係を納得。そして猫は観音様のおつかいということです。
見物(みもの)はお堂の横のふだんあまり見ることのできない張り子の木型でしょう。これはお役ご免となった型です。正月頃行くと1年間一生懸命、福を招いた招き猫が役目を終えて置かれています。招き猫たちは1月18日が例大祭初祈祷会(お焚き上げ・どんどん焼)で縁日が開かれるので、その時にいっしょに自然に戻っていくのでしょう。
お守りもスタンダードタイプの「厄除開運所願成就」、ガラスの筒状のキーホルダー「交通安全」、プラスチックの招き猫と小判の付いた「交通安全厄除招福」など各種取りそろっています。
正月ごろですと、庭の蝋梅(ロウバイ)が見ごろできれいです。
招福殿の詳細は画像をご覧ください。
江月山海雲寺 安中市郷原561 0273−85−3899
招き猫のメイン会場「招福殿」 画面上のポイントをクリックしてください。 画面が拡大されます |
少林山達磨寺
日差しが大きく傾き、天気が良いため気温の低下も急激で上州の寒さが応えます。次の目標は少林山達磨寺です。毎年1月6日の昼から翌日の昼まで境内で達磨市が開かれます。今年は土曜から日曜にあたるため、6日の夜は混雑が予想されます。早い時間に行けばよいのですが、やはり市はあの裸電球の明かりの夜に限ります。午後6時頃だったので思ったほどの混雑でなくホッとひと安心。以前休日の夜(もう少し遅い時間帯)に行ったとき、長蛇の列で本堂まで入山規制の中寒い思いをした経験があるのです。
長い階段を上り、お賽銭を入れて招福鐘(たしかそんな名称だった)を二突き、さらにもう少し階段を上がるといよいよ本堂です。ここでもお賽銭を奮発し、結構広いお堂の周りを一回り。ここが達磨市のメイン会場です。本堂横の達磨堂には黒の達磨抱き猫(多摩張り子?)があるのですが、市の間は見学できません。あらためて平日にまた来ることにしよう(ふだんの日は達磨堂をはじめ、本堂に奉納された達磨の山など結構散策をしてみるとおもしろい)。
左 本堂に続く長い階段 右 本堂。右の方の 僧は開眼した達磨を 渡している。 |
達磨屋の中でも招き猫を扱っているところは多いが、本堂裏の定位置へ行くといつもの「猫屋」がある。一昨年行ったときは申し訳程度に小さな達磨が置いてあったが、今回は招き猫のみ。従来の高崎張り子の中に混じってだんだん新高崎張り子とでも言うべき猫たちが増殖してきている。今年も見るだけだったが来年は新高崎張り子でも買ってみるかな。
「猫屋」の店頭 |
「毎度ありがとう」ということで 1匹が招かれていった。 |
新旧タイプ3匹が若いカップルに 招かれていった。 |
左 下山途中の道のりは長く、 多くの露店が並ぶ。 11月から開かれた熊手市は都心から 荷を軽くしながら高崎まで来ている。 正月の縁起物、「宝尽くし」を並べる露店も多い。 その中でも多くの縁起物に混ざって 招き猫は福や繁栄を招いている。 |
おまけ画像 猫屋の変遷(1998年と99年の店頭)
おまけ画像 大門屋
昼間に行けば、国道18号線沿いの大門屋で達磨の製作風景を見学できます。製作者の個人宅でも見られますが、購入の有無に関わらない気安さという点では気が楽です。ただし招き猫は作っていません。新高崎張り子や福島県三春の手招きなど置いてある招き猫はもちろんすべて張り子です。