招き猫まつり2003 in 伊勢

 今年も招き猫まつりに行ってしまいました。瀬戸会場が27・28日なのに対し、伊勢会場は20〜29日。2回に分けていくのは無理そうなので今年の伊勢はパスする予定でした。しかし車で往復はきついけど高速バスなら行けそうだと問い合わせてみると運良く座席がわずかに空いていて、急きょ参加することになりました。夜行で出発し、夜行で戻るという2泊3日(車中泊2泊の実質日帰り!)強硬参加です。
 車以外で参加するのは初めてです。見知らぬ瀬戸市駅に朝着き、一路路線バスで内宮まで直行です。20・21日はバスの日ということで運賃は半額です(内宮まで乗車すると割引なし)。内宮の一つ前で下車するとちょうどおかげ横町のあたりです。脇目もふらずまずは郷土玩具の販売所の偵察です。何と見たことのある面々がそろっています。まさにかつての中野雛市の最前列付近の様相です。中野土人形の奈良さんと親しい追っかけファンの方から情報を入手すると今年は今年は今までにないものが出るとのこと。これは楽しみです。
 はたしてその結果は・・・・。


 9月20日の初日。秋雨前線と接近してきた台風の影響で9時頃からポツポツと雨が落ちてきました。せっかくのお祭りなのに残念です。

 中央に収まっているのは
中山土人形

 落ちてくる雨に残念ですが、お願い招き猫のところでは多くの人たちがそれぞれのお願い事を書いていました。このお願いは京都の壇王尊法林寺の12月の法要で祈祷を受けるとのこと。中央には中山土人形の金猫が鎮座していました。


 伊勢会場の呼び物は何と言ってもこの即売会。これだけのために会場に来る方もいます。残念ながら以前に比べると出品数も種類も減っています。しかしなかなか招き猫をまとめて入手できる機会は少ないので貴重な会場です。

 
出品者も見学 2900円で1回福引き


 その中でも特に人気はこの人形たち。ここ以外ではなかなかこれだけまとまって出品されません。今回も売り出し時刻には十数人が並びました。今年は一人1点の購入となりました。今年は4種類の出品と豪華です。これは仕入れをしているKさんがこれまでの人脈を生かして制作してもらったようです。このKさんは来年は仕入れからはずれるようですので、今年はラッキーだったと思います。
 4種類といいましたが、実際には子守猫は小判柄と梅柄があるので5種類といってもよいでしょう。特に招き猫入りの「ねこつぐら」と猫助の扇子持ち黒招きは招き猫まつりバージョンのようです。
 土人形入手に浮かれていて、吉兆招福鈴の授与をすっかり忘れていました。そういえば昨年も初日に行っていたのに授与があることさえ忘れていたことを今思い出しました。

奈良さんの招き猫達  招き猫入りねこつぐら  猫助の扇子持ち



 今年の企画展は「全国猫にまつわる神社めぐり」です。招き猫限定とは限りませんが、一度は行ってみたいところがたくさんあります。ところでここの説明パネルには書いてありませんでしたが、猫返し神社(東京)のエピソードはおもしろいです。インターネットで検索すればすぐに見つかります。ジャズの山下洋輔がことの起こりでついに絵馬やお守りまでできてしまったとは・・・・・。
 おかげ横町のあちこちに神社や寺の距離が書いてたててありますが、これは猫にまつわる神社までの距離です。ちなみに今戸神社までは七十八里三十二町とあります。今の距離になおせば約308kmになります。上に乗っている招き猫は神社や寺の方向なのでしょうか?

展示パネル 大日神社の古い御札 問題の猫返し神社の絵馬


 「チリンも積もれば山となる」で鈴を回収していましたが、説明がない!何をやっているのか説明パネルを置けば集まり方も違うのに。ちなみに集まった鈴は祈祷後、作家さんによって再活用されるとのこと。

チリンもつもれば山となる 来る福市は場所が移動


 五十嵐さんは息子さんと一緒に毎年精力的に実演や絵付け体験教室をされています。やはりありました、五十嵐製タイガース招き。タイガース優勝招きもいずれできるのだろうか?これは聞いてみなかった。



 太鼓櫓ではこれもおなじみ猫舞い。今年はちょっと見には猫らしくない。なんと大黒猫と言うことで大黒様の頭巾?をかぶっているため耳が見えないのです。ひげも大黒様風だし。
 あとでうかがうと毎年テーマにあった頭を作るのだそうだ。今年はテーマの「にゃんだか幸せ」に合わせて福をもたらす大黒猫になっているようです。ちなみに舞っているのは女性です。
 今年は猫舞いの後に門付け(かどづけ)をおこなう予定でしたがこの日は雨のため中止になってしまいました。残念!

大黒猫登場 招き猫のポーズから開始


 天気がよければバスを利用して二見ヶ浦などいろいろ回る予定だったのですが、午後からは本格的な雨模様となり、伊勢神宮を参拝しただけに終わってしまいました。
 手ごね寿司も食べたし、伊勢うどんも食べたし、何より中野土人形の珍品を二種類入手できたし、ということで今年の「招き猫まつりin伊勢」をあとに、夜行便で東京まで戻ったのでした。


 この会場の中心的な存在の会社の方針でかなり以前と変わってきた部分があります。おかげ横町の店もかなり入れ替わりましたし、昨年まであった「にゃん福処」も会社の方針でなくなったそうです。総合案内所もおみやげ屋に替わったりとこれから招き猫まつりはどのように変化していくのでしょうか。


                        




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