2009年 来る福招き猫まつり in 伊勢 (2009年9月19日)
伊勢の招き猫まつりも今年でもう15回目の開催になってしまった。2回目から連続14回の参加になる。
今年のスタートは5連休の初日にあたり、しかも高速道路の休日割引で道路は各地で渋滞が予想されている。
メロ君を実家に預けに行く。いったん自宅に帰り、ゆっくり準備をしてスタートする。これがあとで大きな誤算となることはその時はまだ思ってもいなかった。昨年は台風の雨の出発だったが、今年は台風14号が接近しているもののコースが東寄りになり昨年のようなことはなさそうだ。
23時過ぎ出発。環八から東名にはいるのだが、誤算はスタートから始まった。環八が工事渋滞を起こしている。やっと東名高速に入る。昨年は御殿場を目前に事故渋滞に巻き込まれたが、今年はもう神奈川にはいるとすぐに渋滞してしまった。すでに深夜から割り引き渋滞が始まっている。大誤算だ。やっと走り始めると眠気が襲ってきて知らないうちに一般道と同じトロトロ運転になり、みんな追い越していく。調子が出てくると渋滞で止まってしまう。
こんなことのくり返しで浜名湖を通過するころには空が明るくなってしまっていた。明け方と共に岡崎手前で今度は早朝移動組の渋滞に巻き込まれた。やっと伊勢湾岸道にはいるとスムーズに流れるかと思われたが、四日市ジャンクションを前にして流れが止まってしまった。もうどう見ても9時29分には間に合わない。
そのようなわけで今年は悲しいスタートになってしまった。
到着がいつもより遅いと言うこともあるが、例年より混んでいる。やはり五連休の影響だろうか。遅くなってしまったのでいつものおかげ横町裏手の駐車場はいっぱいだ。しかたがないので、伊勢神宮の駐車場を利用することにする。知らない人ははるか手前で誘導員の指示に従って離れた市営駐車場に誘導されているが、それは無視して伊勢神宮に近い駐車場に接近を試みる。思ったほど待ち時間がかからずすぐ入ることができた。けっこう出る車も多いようだ。
今年の伊勢のテーマは『いいご縁を橋わたし』。平成25年の神宮式年遷宮にむけて、20年に一度の五十鈴川にかかる宇治橋の架け替えがおこなわれるのだそうだ。今年はそれにかけてのテーマということだ。詳しくは下のパンフレットの裏面の解説を見てください。
奈良さんの猫は・・・
まずはいつもの郷土玩具招き猫頒布会場に向かう。ちょうどその時常連さん一行と会う。時間になっても現れないので「どうしたのだろう」と話していたのだそうだ。
奈良さんの今年の出品はというと、「こんな時に限って・・・・」。詳しいことは来年の戦略上の問題があるので、秘密にしておく。全部で9体と少なかったようだ。ウイスキーに「天使の分け前」というのがあるが、このようなイベントにもどうもあるような?・・・・。数が少なかったので後方に並んだ人は買えなかった人も出たようだ。こればかりはその年の運次第。「しかし・・・、悔しかったな」。
遅刻したため、すべて引き取られたあとなので、今年の奈良さんの作品のの画像はありません。
岐阜のNさんから、目呂二百猫の栞(その2)のコピーをもらう。何だ、オークションで再入札し損ない、悔しい思いをした相手はごく近くにいたのだ。その1はなかったということだ。あと資料として欠落しているのは栞がその1だけ、目録がその1とその2ということになった。
さて、しかたがないので会場を回ることにする。まだ入手していない招き猫を買うにはいい機会なのだが、今回のダメージは計り知れない。意気消沈し、購買意欲を削がれ結局今年は招き猫を一匹も買わずに終わってしまった。初日に来られず、奈良さんの猫を買うことができなかったときはあるが、こんなことは14年間で今年が初めてだ。
これが全国郷土玩具展(頒布会)の全景だ! ゆったりしたつくりになった。 |
全国郷土玩具展(頒布会)の全景。昨年よりゆったりして見やすかった。
赤福の車庫とは思えない会場 | 犬顔の旭土人形 | |
アッ!これほしい! |
結局今年は招き猫を一体も買わずに終わってしまった。したがって抽選会にも今年は参加していない。
今年の招き猫の収穫
何と な し
こんなものが出ていた
おかげ犬みくじ | 猫だけでなく今年は犬も販売 | |
こんぴら犬(こんぴら狗)というのは知っていたが、おかげ犬は知らなかった。確かにあってもおかしくない。こんぴら犬がメジャーなのは神社の授与品としてもあり、それ以外にもかなり宣伝に力を入れているからだろう。 次のHPで犬のおかげ参りについての解説が読めます。 「大宝天社絵馬」(でいいのかな?)の「今は昔」の6番に「犬のおかげ参り」があります。 伊勢でもやっとおかげ参り犬のおみやげに力を入れ始めたようです。 横で販売していた犬の郷土玩具などはその一環のようだ。伊勢神宮では授与品は無理かな? |
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おかげ犬由来 | ||
こちらはおみくじ招き猫 右手上げと左手上げがある |
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吉兆招福亭前 |
いつもお馴染みの山車は人気の撮影スポット。確か大きな招き猫は2匹いなかったかな?
かつて祭りの開催を危ぶんだが、大丈夫赤福も元気です。
おなじみの記念撮影スポット | 赤福も元気 |
今年もこんな感じで盛大に祭りは繰り広げられています。
お願い招き猫に招き猫供養 | 今年はよしずがけで涼しい | こんなところに |
こちらは蜩丸さん(中央)の絵付け教室 | 記念撮影の半被を貸してくれる | |
いつもの五十嵐さんの豪華出展 | 五十嵐さんの絵付け体験取材中 | |
ケーキ屋がフルーツラボになっていた | ネコシューがなくなってしまった (これは昨年) |
ネコシューや招き猫プリンを出していた「ケーキラボ」がなくなっていた。代わりに店舗に入っていたのは「フルーツラボ」。フレッシュジュースの店だ。名前が似ているので同じ経営者だろうか。
招き猫現代作家展の会場にはけっこう作家さんがいた。今年は男女作家に分かれ紅白戦を投票でやっていた。抽選で作家さんのグッズがプレゼントされるようだ。
この鳥居も あまりデフォルメすると 神宮からクレームが付くのだそうだ。 (会場の現代作家さんの話) このあたりがギリギリの線なのか? そうすると試作段階で もっと過激なものがあったのだろうか。 |
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招き猫現代作家展 | ||
麻の猫タペストリー | さりげなく猫足がチャームポイント |
今年も楽市やってます。だんだん人が増え店が見えなくなってきた。しかたがないので人が少なくなる瞬間を見計らって撮影。
楽市はこんな賑わい 店が見えない! | 一番手前は夕猫さんかな? | |
これいいな、三万円! | 右奥は雲林院さんの体験もできる店舗 |
常滑で招き猫を作っている業者からの出品、猫の頭いいな、3万円。帰ってよく画像を見たらもしかして大きすぎて持ってこられないから見本に頭だけ持って来たのかな?
絵手紙展の店頭には漫画家が寄せ書きした招き猫が置いてあった。これは確かかなり初期のものではなかった。もう故人となってしまった人もいるはずで貴重な招き猫がさりげなく置いてある。
漫画家の寄せ書き |
今年で6回目を迎える来る福絵手紙展。今年はお気に入りがなかった。
今年もやってます、招き猫絵手紙 | 荷札を首に付けると配達されるらしい |
こんなものも売っていました。来る福招き猫郵便。招き猫に着色し、荷札を付けると届くらしい。どこにメッセージを書くのだろう。1つ1260円也。
こんなものもありました
さなぼ(東早苗)さんの「さなぼの楽しい猫の器と置物展」 | 孝幸彫 エゴの木に彫刻したもの | |
太鼓櫓でやっていた | 猫は垂れ幕にいるだけ |
神具店の宮忠で「海女の祈り」を見つけてしまった。これは盛塩の道具で皿に描いてある模様は「せーまんどーまん」。せーまんが星形の方ですね。伊勢の海女の魔除けだ。盛塩をきれいに形作る道具もあった。
こんなもの見つけてしまった | こんなもの食べてしまった 『ほうじ茶氷』500円也 |
こんなものを食べてしまった。「ほうじ茶氷」。ちょっと甘かった。
伊勢の生招き猫「ニャーナ」に会いに行く
この猫はおはらい町通り(旧参宮街道)の市丸にいる猫だ。店先にある丸イスに紐でつながれて行き交う人々を招いている。でも朝方いなかったぞ。
名前は「ニャーナ」(6歳)でメス。
猫舞いも見られなかった
伊勢会場の第二の目的の猫舞いを今年は見られなかった。理由は分からないが今年は9月29日の2回の公演のみだ。残念だ。どんな猫頭が登場したか気になる。
これは昨年(2008年)の猫舞い |
伊勢神宮参拝
今年も伊勢神宮にお参り。信仰心のかけらもないがここまで来ると何となく毎年やってくる。今年は20年に1回の宇治橋の架け替えがおこなわれている。せっかく来たのに橋を渡れなくて残念と行っている人もいたが、むしろ仮橋を渡り作業中の様子を見られることの方が貴重だ。
わきにある架橋を渡る | みんな白系統の作業着 | 通れない |
新宮の現場裏 |
宇治橋全景
これが新しい宇治橋の全景 |
参拝が終わり、休憩所で座っていると今年も居眠りをしてしまった。睡眠不足だ。
すし久
本日の昼食は恒例「すし久」の手ごねずしのセットメニュー。昼時は外まで人があふれていたので今年も時間をずらした。手ごねずしに赤だし、茶碗蒸しに小鉢が2つ付いてくる、手ごねずし竹。少し遅い食事をする。
すし久入り口 | 手ごねずし(竹) | 二階座敷の外 |
二階座敷から | 店頭で客を招く |
すし久でも張子の招き猫が頑張っている。おかげ横町の各店舗にそれぞれの招き猫が頑張ってはたらいている。それらを撮影するのもおもしろいかもしれない。来年覚えていたらやってみよう。
目的を果たせなかった今回の伊勢招き猫まつりであったが、今日の目的地はもう一つある。それは伊賀上野にある澤田時計店に寄ることだ。柱時計の修理を依頼するためだ。すぐにみつかる。お世辞にも綺麗といえる店ではない。ショーケースやその中の展示品を見るとおそらく昔はよくある町中の時計屋だったのだろう。とても一般の人が時計を買いに来るとは思えない店構えだ。しかし町工場のような店はマニアの心をつかんで放さない魅力がある。インターネットの普及も全国に販売を広げているのに役立っているのだろう。お客さんの絶対的な信頼を得て100年以上にわたりこの地で営業を続けている澤田時計店はそんなマニアの心をくすぐる店なのである。
澤田時計店 | 伊賀上野で日が暮れる |
途中で仮眠しすぎて出発したのはもう夜が明けかかった時刻だった。まだ豊川付近にいる。バス火災の事故で早朝から事故渋滞2時間。結局帰宅したのは朝10時近くになってしまった。
さて次は瀬戸だ!!!