今戸焼 白井の干支授与品       まだ途中版

今戸焼 白井
 種類:土人形
 制作地:東京都台東区今戸
 現制作者:白井裕一郎

 今戸焼には多くの職人がいた。関東大震災や太平洋戦争の空襲で多くが周辺の地に移転した。
今戸人形では尾張屋の金沢春吉が有名であったが戦前に亡くなり廃絶した。
今戸焼はいろいろな生活雑器を多く生産していた。その中でも白井家の本家や分家でも多くの雑器を生産していた。白池三家(白井善次郎・白井半七・白井孝一)では楽焼を焼いていた。その白井孝一の流れをくむのが現在の「今戸焼白井」にあたる。
 その白井孝一の子が先代の白井靖二郎で孫が当代の白井裕一郎にあたる。
 今井家の今戸焼人形に関してはいずれ「全国招き猫・猫図鑑」で取り上げるのでそちらでもう少し解説を書く予定である。

 ここでは今戸の神社や寺で授与された干支物を紹介する。当時大晦日に出かけていき浅草七所七福神巡り(浅草寺・浅草神社・矢先神社・鷲神社・吉原神社・石浜神社・橋場不動尊・今戸神社・待乳山聖天、重複があるので9寺社)で初詣を始めた。初めての時は順路の効率が悪くすべて回ることができなかった。翌年から混雑する浅草寺は規制解除を待って最後にするなど効率よく回ることができるようになった。この時、今戸神社の授与品に今戸焼があった。正確には最初に購入したのは招き猫になってしまったのでその年の申(提灯持ち猿)は見送ってしまった。その後毎年集めるとは思わなかったので今になってみると惜しいことをしたと思っている。
 したがって最初に授与品の干支は1993年(平成5年)の酉であった。その後、現在まで毎年授与を受けている。人気があるので早期完売になってしまうこともあるが、一部は正月縁起ではなく一般の土人形として白井家の店舗で扱っている場合がある。なお、現在の待乳山聖天授与品である巾着貯金玉も白井製である。かつては牛嶋神社の12年に一度の牛や柳森神社の狸など多くの授与品を制作していた。
 少なくとも2016年(平成28年)申から由来書が添付されていたのでPDFファイルとしてアップした。それ以前に関しては不明である。
 白井製の今戸焼は干支人形として制作されているようでその一部が寺社の授与品となっていたようだ。とくに最近は干支物として複数種(といっても2種類程)作品があり、その中の1つが授与品になっているようである。ここでは授与品を中心に扱っていきたい。
    

1992年(平成4年申)  提灯持ち申
画像なし 未入手
今戸神社の招き猫になってしまった!
中野市の土人形資料館で見かけたことがある
               
1993年(平成5年酉)
高さ77mm×横43mm×奥行63mm
               
1994年(平成6年戌) 座り戌
高さ82mm×横73mm×奥行52mm
               
1995年(平成7年亥)
高さ59mm×横117mm×奥行47mm
               
1996年(平成8年子) 俵担ぎ子
高さ103mm×横52mm×奥行31mm
               
1997年(平成9年丑) 
高さ88mm×横82mm×奥行60mm
                
1998年(平成10年寅) 招き寅
高さ85mm×横86mm×奥行52mm
              
1999年(平成11年卯)
高さ73mm×横32mm×奥行55mm
              
2000年(平成12年辰) 裃辰
高さ108mm×横68mm×奥行51mm
              
2001年(平成13年巳)
高さ96mm×横58mm×奥行56mm
              
2002年(平成14年午)
高さ89mm×横72mm×奥行26mm
              
2003年(平成15年未)  羽織未
高さ81mm×横62mm×奥行46mm
              
2004年(平成16年申) 御幣持ち申
高さ91mm×横67mm×奥行53mm
             
2005年(平成17年酉)
高さ76mm×横81mm×奥行49mm
               
2006年(平成18年戌) 招き戌
高さ108mm×横70mm×奥行56mm
              
2007年(平成19年亥) 子守亥
高さ90mm×横60mm×奥行49mm
            
2008年(平成20年子) 小槌乗り子
高さ74mm×横86mm×奥行31mm
             
 2009年(平成21年丑) 
高さ63mm×横95mm×奥行49mm
             
2010年(平成22年寅)
高さ80mm×横64mm×奥行55mm
              
2011年(平成23年卯) 子守卯
 高さ113mm×横44mm×奥行30mm
            
2012年(平成24年辰) 子守辰
高さ89mm×横50mm×奥行46mm
            
2013年(平成25年巳)
高さ81mm×横57mm×奥行55mm
             
2014年(平成26年午) 子守午
高さ82mm×横60mm×奥行33mm
             
2015年(平成27年未) 『  』
高さ80mm×横59mm×奥行47mm
2016年(平成28年申) 『子守申』(こまもりさる)  由来書(PDFファイル)
底に一文銭のあと 高さ65mm×横54mm×奥行37mm
               
2017年(平成29年酉) 『太鼓酉』(たいこどり)  由来書(PDFファイル)
高さ 72mm×横55mm×奥行45mm
            
2018年(平成30年戌) 『子守戌』(こもりいぬ)  由来書(PDFファイル)
高さ54mm×横71mm×奥行33mm
            
2019年(平成31年亥) 『平安亥』(へいあんいのしし)  由来書(PDFファイル)
高さ96mm×横86mm×奥行62mm
           
2020年(令和2年子) 『大黒子』(だいこくねずみ)  由来書(PDFファイル)
高さ74mm×横76mm×奥行30mm
             
2021年(令和3年丑) 『騎牛帰家』(きぎゅうきか)  由来書(PDFファイル)
高さ64mm×横60mm×奥行49mm
           
2022年(令和4年寅) 『豊干寅』(ぶかんとら)  由来書(PDFファイル)
高さ76mm×横77mm×奥行70mm
            
2023年(令和5年卯)  『唄卯』(うたう)  由来書(PDFファイル)
高さ117mm×横52mm×奥行42mm
           
2024年(令和6年辰) 『待乳山辰』(まつちやまたつ)  由来書(PDFファイル)
高さ95mm×横73mm×奥行51mm
            
2025年(令和7年巳) 『富士巳』(ふじみ)  由来書(PDFファイル)
高さ62mm×横113mm×奥行61mm
             
2026年(令和8年午) 『仕合吉』(しあわせよし)  由来書(PDFファイル)
高さ100mm×横72mm×奥行62mm
             
2027年(  年未)  
  高さ   mm×横   mm×奥行   mm

Coming Soon

  ※『 』は正式名、かっこなしはこちらで付けた名称(仮称)





参考文献
招き猫尽くし (荒川千尋・板東寛司、1999 私家版)
福の素3号(日本招猫倶楽部会報、1994)
全国郷土玩具ガイド2(畑野栄三、1992 婦女界出版社)
郷土人形図譜第7号今戸人形(日本郷土人形研究会、1995 日本郷土人形研究会)
おもちゃ通信200号(平田嘉一、1996 全国郷土玩具友の会近畿支部)
招き猫博覧会(荒川千尋・板東寛二、2001 白石書店)