長浜土人形(岩本家)
種類:土人形
制作地:島根県浜田市長浜町
現制作者:雲仙堂 岩本竹山(二代目)
岩本竹山 | 初代 | 大正中期の生まれ |
岩本竹山 | 二代目 | |
長浜人形に関しては日下義明商店(日下家)のページに集約する。
岩本家の制作の主力は神楽面のようだが、土人形も古くから制作している。以前から制作している招き猫はこの一点のようだが比較的新しい型として常滑タイプの小型の招き猫も二点ある。
ストリートビュー(google)では看板は見られないが、島根県観光物産館のHPには同じ住所に製造業者として岩本良二の名が記されている。ここでは日下義明商店の日下悟さん、安東三郎さんの3名の名が記載されている。ちなみに長浜人形の県伝統工芸士である安東三郎さん(1928−2023)は2023年2月に亡くなっている。
岩本家の長浜人形は下記のwebマガジン「ひととき」(2020)には掲載されていない。現在も制作しているかは不明である。
岩本家の長浜人形 | ||
すっきりしたデザインの左手挙げの白ネコ 耳、首玉、前垂れ、爪、口は すべて同色の朱で描かれている 耳と前垂れには金砂 前垂れには金で万両(向かって右)、 銀で千両(向かって左)の小判 高さ 170mm×横100mm×奥行120mm |
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左手挙げの白ネコ | 尻尾は長く彩色されていない | |
長い尻尾は彩色されていない 頭に硬貨を入れる穴があり 貯金玉になっている 底には硬貨を取り出す穴はない 髭や眉毛は灰色で描かれている 瞳にはキャッチアイが描かれていて 他ではあまり見かけない |
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朱の首玉に同色の前垂れ | 貯金玉になっている | |
硬貨の入れ口 | 底は開かない | キャッチアイの入った独特の瞳 |
小さな小判抱きも目に キャッチアイが入っている |
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招き猫博覧会 (荒川千尋・板東寛司、2001)より |
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長浜人形「島根の招き猫工房」
長浜人形 ウェブマガジン「ひととき」 2020
参考文献
招き猫尽くし (荒川千尋・板東寛司、1999 私家版)
全国郷土玩具ガイド3(畑野栄三、1992 婦女界出版社)
おもちゃ通信200号(平田嘉一、1996 全国郷土玩具友の会近畿支部)
招き猫博覧会(荒川千尋・板東寛二、2001 白石書店)
日本郷土玩具 西の部(武井武雄、1930 地平社書房)
福の素24号(日本招猫倶楽部会報、1999)
日本の土人形(俵有作、1978 文化出版局)